リノ・ミエーレとその弟子
ずいぶん長いことブログを放置してしまった。シチリアで束の間の夏休みを過ごしたりしたのに(楽しかったー!)気が付けばもう秋。
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日曜日は朝も早くから、リノ・ミエーレのワークショップへ。

リノ・ミエーレはイタリアのヨガアシュタンガの第一人者。私は彼のスタジオに毎週通っているのだけれど、リノがスタジオにいることはまずなく、そのお弟子さんであるセルジオ、マリア・パオラ、ロッサーナが私たちを直接教えている。ワークショップなどの特別な機会のみ、御大、リノ・ミエーレが登場する。

ワークショップといっても普段と変わらず、マイソールをするだけなんだけれど。アジャストするのもいつものリノのお弟子さんの先生たちだし。

あ、リノ・ミエーレにひとつだけ直してもらったことがある。

リノ 「マット、もうちょっとこっちに寄せようね。。。」

マットの位置。笑。

結局いつもとほぼ変わらないことをしているのに、ワークショップの値段はいつもの3倍。なんで参加するのかなー、と自分でも思いつつも。なぜかやっぱり参加してしまう。

ただ、さすがに高いお金を払うからには、全ての人にリノと触れ合う機会が設けられている。それが最後のバックベンドのアシスト。

アシュタンガヨガでは、全てのシークエンスが終わると先生たちにバックベンドをアシストしてもらう。バックベンドして、その後に先生と抱擁するという、なんだか儀式めいている。いまだに何のためにやってるのかわからないんだけれど、でも、私自身はわりと好きな”儀式”だったりする。

この日も、全てのポーズを終え、手をクロスして儀式を待つ。

マリア・パオラが「リノ呼んでくるから待っててね。」といってくれる。

そしてリノが、ロッサーナと一緒に私のところにやってくる。

「この子はどうなの?自分でバックベンドできるの?自分で下まで降りて、自分で起き上がれるの?」
とロッサーナに聞く、御大リノ。
それに対してロッサーナは、「もちろん。彼女はバックベンドも自分でできるし、起き上がれるし、逆立ちからバックベンドして起き上がるものできますよ。彼女は全部できますよ。」
とすました顔でいう。
リノ「へぇー。すごいねぇ。」

このやりとりはいわゆるリノ・ミエーレ劇場というか、天性のコメディアンの(そう、イタリアでアシュタンガヨガの第一人者は、実はものすごくユーモアのセンスがあるのです。)師匠とその愛弟子ロッサーナの掛け合い漫才のようで、冷静にみると笑ってしまうのだけれど、当事者の私はなんだかものすごく感慨深かった。

「彼女はなんでもできますよ。」

と当然のようにロッサーナは言う。でもロッサーナは私がバックベンドを始めた時も、やっとこ苦労して自分で起き上がれるようになった時にケガをしてしまったことも、足首をかばって思いっきり起き上がれなかったことも、ほんの些細なきっかげでもう一度起き上がれるようになったことも、すべて知っている。

「頭から起き上がらない!」

と怒られたり、

「いつまで足かばってるの?」

と言われたり。

いろいろなことがあったのに、リノには私があたかも何の苦労もなく全てのことができるように言う。私の実力を100%擁護するように。

そしてたぶんリノには、そんなこと全てがお見通しなんだろうあぁ。と思う。

バックベンドのアシストをしてくれた、リノ・ミエーレは、私を抱擁した後、やさしく、

「Bene, bene (いいですよ)」

と言った。

このワークショップでリノから何か新しいことを教わったわけではないのだけれど、それでもやっぱりこの御大のワークショップってなんだか意味があるのかなぁ、と思ってしまう。

リノ・ミエーレ。不思議な人だ。


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# by mmnowhere | 2017-10-10 08:17 | 日々の生活
Ferragosto a Anzio
日本にもお盆があるように、イタリアにも8月15日にはフェラゴストというものがある。マリア様が天国に行った日だそうで・・・。

この祝日を前後にイタリア人はみんな夏休みをとる。今年はなんとなーく、ローマに残ってる人が多いなか、私たちも一応今のところは居残り組。8月15日はローマから1時間の Anzio という海辺の街に行ってお昼ご飯を食べることに。
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Anzio はローマから1時間ほど南下した海辺の町。かのネロ皇帝の出身地らしい。

本日のメンバーは、私とクリスティアーナ、彼女の同僚のシモーネ。彼のおばあさんのおうちがここにあるらしく、おいしいレストランを知っているので、アンツィオにしようってことになった。

お昼についた私たちはさっそく海辺のレストランへ。

クリスマスや復活祭、フェラゴストなどのレストランの繁忙日はたいがいのレストランがその日の特別メニュー。35ユーロで前菜の盛り合わせ、プリモ2種、セコンド、レモンシャーベットとコーヒー、ワインが出てくる。
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まずは前菜の盛り合わせ。10種類ほどの魚介の前菜が一気に出てくる。どれもみんな美味しかった。

そしてプリモはエビとリコッタのラビオリと魚介のリゾット。(リゾット以降写真とるのを失念。)そしてセコンドは黒鯛のグリルの自か家製ポテトチップ添え。
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どれもちゃんと美味しかった。全てこみこみでお一人さま35ユーロはとてもリーズナブル。



午後はレストランのすぐ下のビーチへ。

Anzio の海岸沿いにはかつてのネロ皇帝が住んでいた宮殿跡がある。奥の方の洞窟は(今では洞窟ではなく、ただのトンネルだけど)そのままローマまで続いていたらしい。シモーネの説明を聞きながら少し冷たい午後の海に入る。

海は普通の砂浜で泳ぎやすい感じだった。

フェラゴストなのに思ったより混んでないし、Spiaggia libera (誰でも自由に出入りできる浜辺)も私たちがいつも行くサンタマリネッラよりは大きいし、でなかなか快適だった。

いやー、よく食べたなー。





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# by mmnowhere | 2017-08-23 08:27 | イベント
プーリア夏、イタリアの夏
今年も少し早い夏休みをとって、カオリさんとアキさんがイタリアに来てくれた。
今年の夏は久しぶりに行きたい!ということで、プーリアに。まあ、私は毎年行ってますが・・・。

旅行の工程は全て2人が計画したので、私は言われた通りに、指定された日時にバーリの駅に出向く。

最初の目的地はカステッラネータという崖の上の街。日本人の奥さんが経営しているB&Bに宿泊。

初日はさっそくカステッラネータの街を散策。崖の街ってどんなだ?と思ったけど、実際断崖へ行ってみると、迫力に圧倒される。ちょっと死にゆく街、チヴィタ・ディ・バンニョレージョを思わせるような、哀愁ただよう独特の雰囲気を醸し出している。
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街自体はとても小さく、見るところもあまりないのだけれど、マテーラやマルティーナ・フランカへも近く、宿泊したB&Bでは送迎サービスもしてくれるので、これはこれでなかなかよかったかも。

翌日はバスでマテーラへ。

言わずと知れた洞窟住居で有名な世界遺産の街。
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街全体が巨大迷路みたいで、なんだかどこかのテーマパークのアトラクションに参加している気分に陥る。楽しい!

翌々日はマルティーナ・フランカへより、その後オストゥーニへ。B&Bのご夫婦が車で同行してくださった。(もともとそういうリクエストをしていた。)

後々、同居人のマリアと話してて知ったのだが、彼女はマルティーナ・フランカ出身らしい。トゥルッリ持ってるっていうから、てっきりアルベロベッロの人だと思ってたー。

バロック様式の建物が残るマルティーナ・フランカ。来る前は、さぞエレガントな街なんだろうと思ったけど、来てみると、なんだか不思議。北アフリカのどこかの街を彷彿させる。でもこののんびした感じはなかなかよい。

訪問したその日は、結婚式があり、教会から式参列者の人たちがぞくぞくと出てくる。じゃあ、私たちも花嫁花婿を一目見ていきましょう、と教会の外で待っていると、中で写真撮影をしているのか、なかなか出てこず。

20分くらい待ち、どーする?あきらめる?でもせっかくここまで待ったからさー、と、結局もう少し待つことに決める。もうこの時には私たち3人の中では「こんだけ待たせたんだから、美男美女のカップルじゃなかったら怒るぞ!」となっていた。。。

最終的に出てきた花嫁花婿は・・・

とびっきりの美男美女ではなかったけど・・・

まあ、うん。なんていうか、

明るい?カップル?

幸せそうで、こっちも幸せになったよ。

街の散策を終え、B&Bの奥さんが予約してくれたレストランでお昼。

プーリアではやはりなんといってもたくさんの種類の前菜が楽しみ。必ずといっていいほどアンティパストミストを頼んでしまう。でもここでのポイントは、人数分頼んでしまうと絶対にその後何も食べれなくなってしまうので、3人だったら2人前、5人だったら3人前と、少なく頼むこと。
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今回は5人だったので、3人前を注文した。その後はマルティーナ・フランカの名物のカポコッロ(豚の首のところの生ハム)のパスタと、ナスとトマトのパスタをいただく。

昼食後はオストゥーニへ。街へ入る前にオリーブオイル工場を見学する。樹齢2000年のオリーブの木がごろごろある。全てにチップがつけてあり、サテライトで管理しているとか。
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工場見学といっても、ここは、何百年も前からオリーブオイルを作っているところで、昔のオリーブオイル搾油機(まあ、石臼のようなもの)がそのまま残っていて、昔の人がどのようにオリーブオイルを作っていたかを説明してくれる、ある種、博物館のようなところ。
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もちろん現在でもオリーブオイルを作っていて、ブラインドテイスティングをしてくれたり、と楽しませてもらった。

ただ、私はといえば、ここの工場に生まれたばかりの猫の兄弟を発見し、それに夢中に・・・。
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かわいすぎだろ!君たち!

後ろ髪をひかれつつ、オストゥーニへ。

オストゥーニは白亜の家が立ち並ぶかわいらしい町。みどころはそんなにないけれど、食べ物はおいしいし、海は近いしで、バカンスにはもってこいの場所。

オストゥーニではアパートメントタイプのところへ宿泊。
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ついたその日はランチをたくさん食べたので、なかなかおなかが空かず、ちょうど市役所前の広場でファーマーズマーケットをやっていたので、ワインやおつまみを買ってアパートで食べることに。焼きたてのソーセージや揚げたてのカルツォーネをプーリアの赤ワインとともに。
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翌日はオストゥーニの街を目的もなくぐるぐる。フォトジェニックな街並みに、いい歳してきゃーきゃーいいながら写真を撮ってしまった。。。
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全ての角度が絵になる。。。

夜は旧市街にあるレストランOsteria Monacelleへ。なかなか盛り付けを見るとなかなかおしゃれで高級感あふれる感じなのに、実は家族経営。小さな子供がお手伝いでメニューをお客さんに持って行ったりしてました。
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アンティパストの盛り合わせ2人前とセコンドを一人1品づつ。ここオストゥーニは実はお肉料理もおいしくて、うさぎ、羊、鶏肉をそれぞれ注文。どれもおいしかったー!

今回の旅では、お魚を自分で選んでフライやグリルにしてもらうお店やモッツァレッラのお店にも入ったけれど、最初から旅の目的の一つになっていたレストランが。

オストゥーニからバスで20分ほどの街、チェーリエ・メッサーピカという街の。Cibus というレストラン。なんでも友人二人が日本のイタリアンレストランで薦められたとか。現在は日本で働いてるシェフが昔ここで修行していたらしい。彼だけでなく、南イタリアの料理を習いたい人はみんなこの街へ来るとか。街自体はとても小さいのに、レストランが異常にある、グルメな街。アパートホテルのオーナーさんも、チェーリエはどこで食べてもおいしいよって言ってたし。
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まずはアンティパストミスト。タルトゥーフォがのったストラッチャテッラおいしかった~!

プリモはCicerchiaというひよこ豆に似たお豆のスープと、リコッタフォルテとトマトソースのパスタ。リコッタフォルテはリコッタチーズを発酵させたもので、その名の通り、味が強い。すごくおいしいんだけれども、このパスタは一人で一人前は多いな。三人でわけてちょうどよかった。なんとなーく、日本酒が飲みたくなる味。

友達二人がお薦めされた、馬肉のインボルティーニ。そうそうプーリアは馬肉を食べるんだよねー。

そしてグリル盛り合わせ。単純な料理だけど、焼き加減、塩加減が完璧でした。おいしかったー。

これだけ食べて、(まあ正確にはフルコース2人前だけど)ワインも飲んで、一人30ユーロくらいだった。幸せだ。

今回の旅は本当によく食べてよく飲んだ。食に関してはすごく充実していた。(逆に海はお天気が悪くてあんまりだった。)一緒に行った人達がくいしんぼうだからかな?

やっぱりプーリアはいい。毎年行きたい!

さて、次は・・・、シチリアが私を待っている!!!




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# by mmnowhere | 2017-08-11 23:47 |
カナーレ モンテラーノ
同僚のジャダは毎日ブラッチャーノ湖からローマまで通っている。(エライ!)
先日はそんな彼女の地元ブラッチャーノ湖へ1泊2日の小旅行。
初日は湖に入ったりしたけど、二日目に彼女が連れて行ってくれたのは、廃墟と化した秘密の街。

ブラッチャーノ湖のすぐそばにあるカナーレ モンテラーノは、知る人ぞ知る廃墟と化した街。

そもそも過疎化が進んでいた街だったのだが、第二次世界大戦中に隣街と間違えてドイツ軍が爆弾を落とし、完全に廃墟と化したという。(ジャダはドイツ軍っていってたけど、ネットにはフランス軍って書いてありました。)今では自然保護地域に認定されている。

そんな特殊な街だけに、映画の撮影に使われたこと数知れず。私たちが行った時も先客が。ローマのあちこちで見かける、映画撮影用のトラックが所せましとならんでいた。。。なんでもその日はリドリー・スコットが撮影とのこと。残念ながら街のメインの教会は撮影のため、近づけず。でもその他の場所なら行ってもいいよということなので、散策を続ける。
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これは王宮の顔、ライオンの噴水。
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そして王宮の上からみた景色。森の中にひっそりと存在する街はまさに秘密の場所。

決して一人で来れる場所ではないけれども、だからといって危ないということもない。ここへ来る人たちは、俗世間から隔離された中世に死に絶えた街でゆっくりと静寂を楽しむ。
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ピクニックするにはやっぱり教会の前がいいんだけどねー。とジャダ。

まあ、今回はしかたないか。

クリスマスには、街の民家跡で中世の民族衣装を着た地元の人たちが、食べ物を売ったりするイベントが行われるらしい。それはそれは雰囲気あるんだろうな。。。

イタリアにはこんな風な、隠された名所、旧跡がまだまだたくさんある。



やっぱりおもしろいなあ。イタリア。



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# by mmnowhere | 2017-07-05 02:41 |
プラハへ
気が付いたらパスクア以降全然更新してなかった。
日本から母親が来て、ドイツの友人を訪ねたり、チェコに行ったりしたというのに・・・。
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初めて訪れたプラハはとてもきれいで、おいしい食べ物もいっぱいある街だった。高齢の母親と一緒だったので、あまりたくさんは回れなかったけど、それでも何故か繁華街にあるタイマッサージのお店に2人で入ったり、ビールのんでご飯食べて、と、それなりに楽しくすごした。

いやー、また行きたい。ベトナム料理のお店とか、メキシカンとかローマにないもの多すぎ!ローマって改めて田舎なんだなーと思う。。。

まあ、好きですけどね。

写真はカレル橋から見たプラハ城。


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# by mmnowhere | 2017-06-29 05:26 |



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